陸上運動『短距離走』①~単元をどう組もう?~【6年生4月】

体つくり運動で、「体育は楽しい!」という雰囲気ができてきた!最低限のルールも確認できた!いよいよ本格的に単元に入っていくけれど、陸上運動か…

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短距離走って、運動会があるからとりあえずタイムはとるけど…。足の速さってもう決まっているし、指導のしようがないよね…。

こんな人のための記事です。

短距離走を運動会用にタイムをとっておしまいにしていないですか?短距離走は、指導したからといって運動を普段しない子が、一生懸命運動している子よりも急に速くなることはほぼありません。ただ、自分のタイムと比較すると、確実に速くなります。走り方をきちんと教えて、自分の成長に気付くことができれば、成長する楽しさを知り、先生への信頼もぐっと高まることにつながります。実は、年度初めには、ぴったりな単元なんです!

『陸上運動『短距離走』①~単元をどう組もう?~【6年生4月】』のまとめ

〇この単元で達成したいこと

 ・走り方を理解し、ポイントを意識して、自己新記録に挑戦すること!

 ・自分の成長に楽しさを見出すこと!

 ・「この先生のアドバイスを聞くとできる!」と信頼関係を築くこと!

〇陸上運動『短距離走』の単元構成例(3時間扱い)

 1時間目と3時間目でタイム計測を行い、成長を実感できるような単元に!

〇走り革命理論

 「速いランニングからスプリントへ!」

この単元で達成したいこと!

学習指導要領では…

(1)知識及び技能

(1) 次の運動の楽しさや喜びを味わい,その行い方を理解するとともに,その技能を身に付けること。
ア 短距離走・リレーでは,一定の距離を全力で走ったり,滑らかなバトンの受渡しをしたりすること。

(2)思考力、判断力、表現等

(2) 自己の能力に適した課題の解決の仕方,競争や記録への挑戦の仕方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。

(3)学びに向かう力、人間性等

(3) 運動に積極的に取り組み,約束を守り助け合って運動をしたり,勝敗を受け入れたり,仲間の考えや取組を認めたり,場や用具の安全に気を配ったりすること。

【体育編】小学校学習指導要領

これを踏まえて、

〇走り方を理解し、ポイントを意識して、自己新記録に挑戦すること!

〇自分の成長に楽しさを見出すこと!

〇「この先生のアドバイスを聞くとできる!」と信頼関係を築くこと!

この3つが達成できるできるように単元を構成していきます。

雄剛先生
雄剛先生

それでは、具体的にどんな単元構成にしていくかを見ていきましょう!

陸上運動『短距離走』の単元構成例(3時間扱い)

おおまかな流れは、1回目と3回目(最終)にタイムをとって、その伸びを確かめるという流れです!これによって、自分の成長を確かめていきます!

【1時間目】

第一回目のタイム計測!

そして、走り方の指導。どんな技術を教えるかは、のちほど。

【2時間目】

走り方の練習。

子どもたち同士でお互いに走りを分析し、教え合う活動。

【3時間目】

最後のタイム計測。

1時間目と比較して、自分の成長を確かめます。

雄剛先生
雄剛先生

この3時間目をどこで設定するかによって、その効果は変わります。

①運動会でリレーがある場合は、選手を決めるタイム計測として設定すると、1,2時間目のモチベーションが高くなる!

②リレーがない場合は、運動会後に設定すると成長度合いが大きくなり、自信につながる!

効果はもちろん、課題意識のもたせ方も大きく変わってきますね!

走り革命理論!

「走り方を教える」って難しいよね…。よくやるのは、「腕を大きく振る!」とか「まっすぐ前を向く!」とか…そのくらいかな?

私は、和田賢一さんの「走り革命理論」こそ子どもたちに走り方を教えるのに最適と考えています。

     「速いランニングからスプリントへ!」

走り方を教えてもらったことがありますか?私は、ずっとスポーツをしてきて、大学も体育を専攻してきましたが、一度も走り方を教えてもらった記憶がありません。

跳び箱を跳ぶには、「両足で強く踏み切る」「力強い着手」「肩を送る」「両足着地」と必要な技術があって、苦手な部分は個別に取り出して練習。そうすることで、初めて跳ぶことができる!

速く走ることも一緒!速く走るには、そのための技術がある!それを明確にして、1つ1つの練習方法を示してくれているのが「走り革命理論」です。

雄剛先生
雄剛先生

「走り革命理論」の技術、練習方法をもとに授業を組んでいきます。

『陸上運動『短距離走』①~単元をどう組もう?~【6年生4月】』のまとめ

それでは、まとめです。

『陸上運動『短距離走』①~単元をどう組もう?~【6年生4月】』のまとめ

〇この単元で達成したいこと

 ・走り方を理解し、ポイントを意識して、自己新記録に挑戦すること!

 ・自分の成長に楽しさを見出すこと!

 ・「この先生のアドバイスを聞くとできる!」と信頼関係を築くこと!

〇陸上運動『短距離走』の単元構成例(3時間扱い)

 1時間目と3時間目でタイム計測を行い、成長を実感できるような単元に!

〇走り革命理論

 「速いランニングからスプリントへ!」

いかがだったでしょうか?走り方の技術をきちんと教えてあげることで、子どもたちの走りは少しずつ変化します。その変化は、確実にタイムに表れてきます。タイムが上がれば、自分の成長を実感でき、「それを引き出してくれた先生、すごい!」「体育、楽しい!」につながっていきます!

次回からは、この単元構成を実現していくための、1時間ごとの詳細な流れ、そして効果的な関わりや声掛けの仕方などを書いていきます。

もし陸上運動『短距離走』の指導で「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!

それでは、また!

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