器械運動『跳び箱運動』②~1/7時間目~【6年生12月】

器械運動『跳び箱運動』①~単元をどう組もう?~【6年生12月】
跳び箱運動か…。運動が苦手な子のモチベーションが下がってしまうんだよなぁ…。もっとみんなが楽しめる授業にならないかなぁ…。器械運動全般に言えるけど、跳び箱運動ってなんかひたすら自分で練習するのみ…。なかなか一気にできるように...

単元構成はなんとなくわかったけど、実際にどう1時間を作っていけばいいのかが分からないんだよね…。

跳び箱はとにかくけがが心配……。安全な学習にしたいけれど、どうしたらいいのかな?

こんな人のための記事です。

7時間扱いで、グループでの跳び箱パフォーマンスを目指す『跳び箱運動』の単元。ここからは、1時間ごとの詳細な内容を見ていきましょう!

雄剛
雄剛

今日は、1/7時間目にフォーカスします!

『器械運動『跳び箱運動』② 1/7時間目【6年12月】』のまとめ

〇この1時間で達成したいこと!

 ・跳び箱の安全な学習方法を知る!

 ・単元のゴール「跳び箱パフォーマンス」のイメージをもつ!

〇1時間の展開

〇評価について

この1時間で達成したいこと!

跳び箱の安全な学習方法を知る!

跳び箱のけがにつながりやすい場面は…

①前の人がまだマットにいるのに、次の人が跳んでぶつかる!

 ⇒必ず前の人がマットを降りて、合図を出したら次の人が出発することを徹底する。

雄剛
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練習するときの並びをケンステップで示すとわかりやすいです。助走の始めの位置、マットを降りて合図を出す位置、そして跳び箱の横に待つ位置を作ります。順番を待つ人の場所を跳び箱の横にしてあげると、教え合いにつながります。

②助走距離を長くとり勢いをつけ過ぎてコントロールできなくなる!

ここはどうしても子どもたちがコントロールしづらい部分なので、場の設定で対応します。助走の開始位置を壁側にもってきて、跳び箱を置く位置を壁から離れすぎないようにすることで、助走距離をとりすぎることを防ぎます。

単元のゴール「跳び箱パフォーマンス」のイメージをもつ!

ここでどれだけ「やってみたい!」「挑戦してみたい!」と思わせるかが勝負。

ここは動画の出番です。動画で「おぉー!」と言わせるようなものを見せて意欲を引き出していきます。

雄剛
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それでは、具体的な1時間の展開を見ていきましょう!

1時間の展開例

①準備運動

体育係を中心に準備運動。

②準備運動2(主運動につながる運動)

跳び箱運動で身に付けるべき技能として、「手での支持」「肩を前に出す」の2つが挙げられます。その2つが身に付くことを意識した準備運動を取り入れます。

1,かえるの足打ち

(手で支持をして、足を打つ ⇒ 回数を増やすように投げかけるだけで一生懸命やり続けます。)

2,じゃんけんで・・・

 〇手押し車(負けた人が足をもち、勝った人が手で進む。⇒ 5歩いったらまたじゃんけん)

 〇うさぎ跳び(開)⇒ 手を着いてから、足を開いて手よりも前に着地できるようにする

 〇うさぎ跳び(閉)⇒ 手を着いてから、手と手の間に足を閉じて入れる

 〇馬跳び(じゃんけんをして負けた人が馬、勝った人が2回跳ぶ ⇒ またじゃんけん)

雄剛
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準備運動にじゃんけんの要素を入れるだけで、単調にならずに楽しんで活動できます。

③主運動Ⅰ(跳び箱を跳んでみよう!)

久しぶりの子もいます。

感覚を思い出しながら、自由に取り組めるようにします。

雄剛
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ここで、跳び箱のルールを必ず確認します。「前の人がマットを降りて合図をしたら、次の人がスタートする!」これを徹底することで、安全な学習の土台を作ります。

④交流

*今回は交流ではないのですが、ここの時間を使って「跳び箱パフォーマンス」のイメージ動画を観ます。

雄剛
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私は何年かこの実践を続けているので、前に担任した子たちの動画の中からよいものを見せるようにしています。もしそういう動画がない場合には、先生方で動画を撮影したり、Youtubeの動画を活用するのもよいかもしれません。

⑤主運動Ⅱ(跳び箱パフォーマンスをやってみよう!)

音楽をかけます。

音楽は、子どもたちの思い出の曲や好きな曲、かかると体が動いてしまうような曲を選択するといいです。

子どもたちは縦に連続して跳んだり、横に連続したり、縦横で交差するように跳んだりすることでパフォーマンスを作っていきます。

雄剛
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上の場の設定は、跳び箱が1台の場合です。私は5,6年で担任することを想定して、5年生で1台、そして6年生で2台に増やして選択肢を増やせるようにしています。

⑥整理運動

怪我や体調不良がいないかを確認します。

⑦振り返り

運動量は大切ですが、「思考・判断・表現」も大切にしていくために、必ず振り返りの時間を確保します。

雄剛
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今回は、「学びに向かう力」を見ていきたいので、「『これからの学習でどんなことを目標にするのか?』『そのために、どんなことを頑張ろうと思っているか?』について書けるといいね!」と各観点を示します。そうすると、書くのが苦手な子も、「それについて書けばいいのか…」と書き始めることができます!

評価について

今回は、1/7時間目ということで、「学びに向かう力、人間性」を中心にみていきます。

 【観察】練習に取り組む態度、意欲

   C…練習に参加できていない  B…練習に参加している  A…意欲的に練習に参加している

 【学習カード】振り返り 

  C…これからの目標が書けない  B…これからの目標や頑張ることが書けている

  A…これからの目標や頑張ること、思いがより具体的に書けている

『器械運動『跳び箱運動』② 1/7時間目【6年12月】』のまとめ

それでは、まとめです。

『器械運動『跳び箱運動』② 1/7時間目【6年12月】』のまとめ

〇この1時間で達成したいこと!

 ・跳び箱の安全な学習方法を知る!

 ・単元のゴール「跳び箱パフォーマンス」のイメージをもつ!

〇1時間の展開

〇評価について

いかがだったでしょうか?次の時間は、「台上前転~首はね跳び」を練習し、後半にはパフォーマンスを練習する時間です。跳び箱パフォーマンスをよりかっこいい発表にするために、「かっこいい技ができるようになりたい!」「今まで苦手だったけど、あの技に挑戦してみたい!」そんな思いを引き出しながら取り組める時間にしたいですね。

もし「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!

私の初書籍が2025年8月29日に発売予定です。ぜひ読んでもらえると嬉しいです!

それでは、また!

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