保護者目線で考える!~保護者とのコミュニケーションの取り方【行事編】~

保護者対応って聞くと、なんかドキドキするよね。

保護者には味方になってほしいんだけど…。どうしたらいいのかな?

こんな人のための記事です。

近年は、「保護者からのクレームで疲弊している…。」「モンスターペアレントがクラスにいて…」なんていう話をよく聞きます。でも、保護者を敵対視して身構えているだけでは、保護者と共に子どもたちの成長を促す体制を作ることはできませんよね。今回は、2児の父親であり、保護者でもある雄剛の目線から、保護者はどういう目線で見ているのかを考え、保護者とのコミュニケーションの取り方を考えてみたいと思います。

雄剛先生
雄剛先生

先日、娘の学習発表会を見てきました。そこでは、保護者目線で見てたくさん考えさせられることがありました。今回は、「行事」という視点から保護者とのコミュニケーションを考えます。

保護者とのコミュニケーションの取り方のポイント

先生と保護者のギャップを埋めよう!

【保護者から見た行事】保護者は、行事を点で見ている!

雄剛先生
雄剛先生

先日、娘の学習発表会を見てきました!保護者としては、「自分の子どもが楽しく活動できているか?」「発表自体の完成度がどうか?」という2点を中心に見ています!

「学習発表会」とは、日常の学習の成果を発表する行事です。内容は地域によって様々ですが、私の住んでいる地域では体育館のステージで劇、音楽発表、マットや音楽を取り入れた総合発表などを行います。

保護者の視点①子どもの目から見た練習の取組

保護者の立場からは、行事の練習風景は見ることはできません。そうなると、練習の様子を知る術は、自分の子どもから様子を聞く方法しかありません。「今日の練習どうだった?」「今日こんなことあったんだよ!」「こんな練習したよ!楽しかった!」「○○君がいつも練習をちゃんとしなくて先生に怒られている…。」「先生がこんなこと言っていてね…。」これは全て、自分の子どもというフィルターを通した出来事で、子どもの取組へのやる気や満足度が大きく影響しています。…ということは、同じ出来事でも、保護者への伝わり方は全く違うということですね。ここでの保護者の判断基準は、「自分の子どもが楽しく活動できているか?」です。子どもが楽しく活動していることが伝われば満足度は高く、子どもが取組に不満を抱いていればそれがそのまま保護者の不満につながります。

保護者の視点②行事本番の様子

次に保護者が見るのは、行事本番の自分の子どもの様子と全体の完成度です。

・自分の子どもがどんな場面で、どう活躍しているのか?(保護者のビデオの撮り方を見ていると、保護者がどこを見ているか一目瞭然です。ほぼ、自分の子どものアップです。)

・知っている子たちはがんばってやっているかな?

・発表全体として面白かったか?(演出方法や構成を、これまでの先生と比較しながら、現担任の力を計っています。)

【先生から見た行事】先生は、行事を線で見ている!

雄剛先生
雄剛先生

先生としては、「この行事を通してどんな力を付けてほしいか」「行事が終わった後にどんな姿になってほしいのか」というゴールを最初に設定し、それに向けて企画、準備を進めていきますよね!

先生は、「この行事を通してどんな力を付けてほしいか」「行事が終わった後にどんな姿になってほしいのか」というゴールを設定し、それが実現するような内容や練習計画を企画し、進めていきます。子どもたちが始めの姿から、活動を通して目指す姿に変容していくよう見守り、関わっていきます。保護者とは違って、行事の始めから終わりまで(終わった先まで)を線として捉えていますよね。

先生と保護者のギャップを埋めよう!

先生と保護者ですれ違いが起こる原因は、まさにこのギャップにあると思います。

例えば…

今日の発表会…。面白くなかったな。もっと見せ方の工夫があればよかったのに。前の先生はもっと衣装に凝っていたり、笑う場面があったりして面白かったのになぁ。前の先生の方がよかったね!

このケースでは、保護者が本番だけを見て、先生の評価をしていますよね。こういうケースって実際多いです。保護者は、基本的に点でしか見ることができないので、本番で見た発表自体の出来のみをとらえて判断してしまうことがあります。(全ての保護者が…という訳ではありません。先生側の想いを汲んでくれる保護者の方もいます。)

ここで、先生側の視点を保護者と共有できていたらどうでしょうか?

この学年の子たちは、言われたことに一生懸命取り組む子たちです。自分で考えたことをもっと言えるようになったり、挑戦できるようになったりするともっと素敵な学年になると思うんですよね。今回の発表会は、台本から裏方まで自分たちの力でやり切らせます。自分たちで意見を出し合い、高め合う経験をさせたい!そして、自分たちで作り上げたんだという達成感をもたせたいんです!自分たちで作り上げるから完成度は少し低くなるかもしれないけれど、見守ってくださいね。

おそらく同じ発表を見ても、保護者の捉え方は少し違ってきそうですよね。このように、先生側が行事を通してどう子どもたちを育てていきたいかという全体像を伝えていくことで、保護者にも線で捉える視点をもってもらうことが大切だと思います。

先生と保護者のギャップを埋める方法【3選】

①お便りで取組の経過をお知らせする!

もし、学級通信があるならそこで逐一お知らせするのが一番の方法かなと思います。週に一度、どんな思いで、どのように活動が進んでいるのかを保護者にお知らせすると、先生と保護者のギャップが埋まりますね。

②懇談会でどのように進めていくかを知ってもらう

全保護者が集まってくれるわけではないですが、保護者に直接先生側の思いを届けられる貴重な機会なので、この場で「今回の行事を通して、こんなふうに成長してほしい!」というゴールと、「そのためにどんな活動にしていくのか」というそこに至る過程(線)をお話します。お話しする内容は、「懇談会資料」という形で、懇談会に参加できなかった保護者にも配付し、見ていただけるようにします。

③日々の保護者とのやりとりを活用する!

私はなかなかできませんが…。先生の中には、まめに保護者と連絡をとって信頼関係を築く先生がいます。その先生は、特別トラブルがあったわけでなくても、「今日こんなことがあって頑張っていたからお伝えしたくて。」「今日ちょっと元気がなかったから何かあったかなと思って連絡したんですが…。」と電話をしていました。そうすると、保護者も先生に連絡するハードルが下がりますよね。そういうちょっとしたやり取りの中で、行事に対する先生の思いや現状などを話すとギャップを埋めることにつながります。

『保護者とのコミュニケーションの取り方』のまとめ

それでは、まとめです。

保護者とのコミュニケーションの取り方のポイント

先生と保護者のギャップを埋めよう!

正直、これをやったから全ての保護者が理解してくれるかというと、それは難しいです。

これは先輩の先生に聞いた話ですが…

『343(さしみ)の法則』というのがあって、これは保護者との関係にもあてはまるらしい!保護者全体を10としたら「協力的な保護者が3」「普通な保護者が4」「批判的な保護者が3」という割合が一般的。保護者との良好な関係を築ければこれが442になるかもしれないし、361になるかもしれない。だけど、いろんな考えをもった人の集まりなんだから、批判的な保護者が0になることはない。批判的な人はいるかもしれないけれど、その裏には圧倒的多数の「協力的な人」「普通な人」がいるから、先生側の思いをたくさん伝えて、「普通の人」を「協力的な人」に、そして「批判的な人」を少しでも「普通の人」にする努力が大切だよ。

先生と保護者のギャップを埋めることで、「協力的な保護者」の割合を増やしていきたいですね。

もし、雄剛の保護者対応にご意見があったり、「いやいや、こういう方法をとると効果的だよ!」という方法があれば是非コメント欄に書き込んでください。皆さんと一緒に考え、雄剛も勉強させてもらえると嬉しいです。また、疑問があればそれもぜひ書き込んでください。

それでは、また!

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