
表現運動を担当しています。
振り付けが思うように進まず、このままだと本番に間に合わない気がしています。
完成度を求めるべきか、思い切って内容を減らすべきか悩んでいます。
どのタイミングで判断すればいいのでしょうか?

授業の中で完成しなくても焦る必要はありません。授業は「振り付けの基本を教える場」、休み時間は「踊りこませる場」という設計にすれば間に合います。問題の本当の本質は、「休み時間にも踊りこみたくなるくらいのモチベーションにもっていけているか?」です。
表現の担当になると、一気にプレッシャーがのしかかりますよね。
「なんとしてでも間に合わせたい。なのに、思うように進まない。」
その焦る気持ち、よく分かります。
でも、大丈夫です。
先が見えないから不安。
ーーーだったら、しっかり見通しがもてるようにすれば不安は解消します。
【回答】「設計」と「モチベーション」を整えれば焦る必要はなし!
①「設計」を見直す
「このままでは本番に間に合わない」という不安には、前提条件が付いています。それは「授業内で完結するには」です。
近年、時数の確保の観点から運動会の練習に割ける時数は限られています。その中で表現を仕上げるのは至難の業です。だからこそ、休み時間も含めた設計に見直します。
【基本の振り付けを教えてもらう場】授業
【踊りこんで覚える場】 休み時間

練習がスタートする前に見通しを作り、学年で共有すると不安が軽減します。
この年は、基本の振り付けを教えるのは4時間。その後は隊形移動の練習に入りました。4時間で多くの子は振り付けを覚えて踊れるようにはなりますが、完成度は高くありません。だからといって、授業時間で完成度を高めようとすると時数はいくらあっても足りなくなります。そこで、休み時間も使って踊りこみ、完成度を高める設計にしていきます。

とは言え、休み時間は子どもたちのもの。
「休み時間の練習は強制です!」とは言えません。
だからこそ、子どもたちが休み時間にも踊って練習したくなるようにモチベーションを上げる働きかけが重要なんです。
②「モチベーション」を見直す
本当の分かれ目はここです。
休み時間にも踊りたくなる状態になっているか。

今回の相談の本質はここなのかもしれません!
子どもたちが「休み時間にも踊りたい!」と思えるモチベーションまでもっていけたら自走状態に入ります。こうなれば、心配はいりません。
① 「やりたい!」と思える心を整える
子どもたちは、「やらされている」と思った瞬間に受け身になり、モチベーションが下がってしまいます。そうならないために、声掛けを工夫したいですね。
(例)×「こうしないとだめだ……」 ⇒ ○「こうしたらもっとかっこよくなるよ!」
×「ここまでしかできなかった……」 ⇒ ○「ここまでできるようになった!」

「できないところ」に目を向けるのではなく、「できたこと」「成長したこと」に目を向け、この1時間にどんな価値があったのかを言語化してあげることがモチベーションを上げることにつながります!
② 「やりたい!」と思える環境を整える
(手立て1)教室近くの広いスペース(空き教室など)で曲をかける!
⇒これで一人でも踊り始めたら勝ちですね。踊りの輪がどんどん広がっていきます。
(手立て2)テストを仕組む!
⇒授業で一通り振り付けを教えた後に、テストを仕組みます。あえて本当に素晴らしい1グループ以外は不合格。
「テストに合格して、最高の踊りができるようになって本番を迎えようね!」
そうすると、子どもたちに火が付きます。

テストでは子どもたちがあと一歩で届きそうな1つ上のレベルを合格基準にします。
しっかりその基準を共有し、評価してテストしてあげることで踊りの完成度は確実に上がります。
では、内容を減らす判断は不要か?
内容を減らす判断のポイントをもっておくことは大切です。
見通しを確認した時に
「振り付けを教えるだけで1週間以上かかる」
これは内容を減らすサインだと思います。

本番までを逆算していくと、最低でも本番前の最終週は隊形移動に専念。他の種目の練習も考えると、踊りの振り付けを教えるのに1週間以上はかけられません。1週間でできる内容に減らす判断をするべきと思います。
逆に言えば、そこを超えていなければ、まだ削らなくても間に合います。
【まとめ】「設計」と「モチベーション」を整えれば焦る必要はなし!
表現の担当はプレッシャーもありますが、だからこそやり遂げた時に得られる達成感と自信は計り知れません。ぜひ指導がうまくいくことを願っています。
【お知らせ①】 新年度に向けた準備や、4月の授業開きへの不安など、引き続き「授業デザイン」の相談を募集しています。一人で悩まず、こちらから気軽にお声がけください。
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