採用が決まったら… ~準備万端で始業式を迎える3ステップ~ステップ1

教員採用試験に合格したぞ~!ぼくもいよいよ4月から先生になるんだ!

それまでに準備しておくことはあるのかな?

4月から臨時採用で現場に立ちたい!

準備したいけれど、見通しも立たないし、何から始めたらいいのかな?

こんな人のための記事です。

各自治体によって違うと思いますが、4月の始業式で子どもたちを迎えるまでのおおまかな見通しはこんな感じです。

始業式までの見通し

【9月~10月頃】採用試験 二次試験の合格発表

 ⇓ 準備期間①(ステップ①)

 ⇓  【3月上旬~中旬】配属校のお知らせ

【3月最終週頃】 配属校での顔合わせ・担任する学年のお知らせ

 ⇓ 準備期間②(ステップ②)

【4月1日~ 】 勤務スタート!

 ⇓ 準備期間③(ステップ③)

【4月6日前後】 1学期始業式  

雄剛先生
雄剛先生

この記事は、「4月までにどんな準備をしていけば慌てずに

子どもたちの前に立つことができるか」というテーマでお送りします!

今回は、その第1回目!準備期間①を見ていきましょう!

ステップ①~人として、教員としての自分を見つめよう!~

ステップ①でやることリスト

①新しいこと、他の人が経験できないようなことに挑戦する!

②自分を高める時間を毎日1時間とる!

③ロールモデルを探そう!

④授業を全力で受けてみる!

①新しいこと、他の人が経験できないようなことに挑戦する!

〇新しいことに挑戦する!

最近、新しいことに挑戦していますか?なんとなく自分の中で「これはできる」「これは無理」を決めて、できる範囲だけで行動してしまっていないでしょうか?私もそうでしたが、一念発起して挑戦したもので今も続けているものがあります。1つは、サーフィンです。「かっこいいな!」「やったらもてそう!」そんな動機で始めたサーフィンですが、どはまりしました。まず全然波に乗れません。でも、1日に1本でも2本でも乗れた時の爽快感、幸福感は他で味わうことができないものでした。難しいところがまたいいんですよね。「どうしたらもっと上手になれるのか?」と考え、周りの人にも教えてもらいました。そうしているうちに、気付くと自分の周りにはいなかったような職種の人たちとのつながりができました。こういう学生時代の仲間、職場の仲間以外の新しい人間関係が新しい発見や、新しいものの見方をくれるんです。2つ目は、ピアノ。私は運動ばかりやってきて、「体力派の自分に音楽なんてどうせ無理…」と全く触れてきませんでした。楽譜もドの位置だけわかって、そこから「ドレミ…」と数えていかないと楽譜を読むことができない状態。たまたま学級閉鎖が続いて時間があり、仲のよかった事務さんがピアニストだったことから始めてみると…。これが面白い。下手くそなりに少しずつ上達していくのが楽しくてのめりこみました。どこの学校にもピアノはあるし、仕事に煮詰まったちょっとした時間にピアノを弾くと、よい気分転換になります。

新しいことに挑戦することで、新しい人間関係が生まれ、できない子の気持ちが分かり、気分転換の選択肢が生まれ、一生を通した趣味が生まれ、新しい自分を発見できる。人として豊かになるし、いろいろな世界を経験していることは、子どもたちに話すときの引き出しの多さにもつながります。中には、1度きりでやめてしまったものもありますが、それでいいんです。自分に合わないことがわかった!どんどん挑戦してみましょう!

〇他の人が経験できないようなことに挑戦する!

これはこの先の武器になりますよね。私は、採用試験になかなか合格できなかったので、仕事をしながら合格を目指していました。ここで、教員になりたい人ならだいたい臨時採用を選択しますよね。私も1年は高校の体育の講師をしました。しかし、その後は外溝の仕事を2年くらいしました。外溝とは、家の周りの壁や門扉、車庫、物置、フェンスなどを作るお仕事です。簡単にいうと、工事現場の人ですね。学校で働いてみると、そんな経験をしてきている人はほぼいません。

そんな経験をしたところで…。何かメリットあるの?

はい。役に立つことがあるんです。例えば、行事。運動会でロープを張る時の結び方、杭の打ち方はお手の物。自分としては当たり前のことが、他の人から見ると目からうろこだったりするんです。あとは、総合的な学習の時間。職業の話をする時には、外溝の仕事について語れますね。実際に経験していることはやっぱり説得力が違います。そして、考え方。学校以外の職種で学んだ働き方は今でも自分の根幹にあるし、それをもとに子どもたちに「将来に向けてこんな力を付けてほしい!」という話もできます。

雄剛先生
雄剛先生

「バイトでいろんな仕事を経験してみる」「日本中を旅してみる」「海外に出てみる」「他の人がやったことがないようなスポーツを体験してみる」「いろいろなボランティアに参加してみる」…などなんでもいいと思います。ぜひ、他の人が経験できないようなことに挑戦してみましょう!

②自分を高める時間を毎日1時間とる!

雄剛先生
雄剛先生

私は武井壮さんのこの考え方がとても好きです。

「自分が今もっていない能力を少しでも磨いて、昨日の僕より今日の僕の方が成長してあげるようにする。そのために、今自分が興味あること、逆に全く知らないことを1時間必ず調べたり、勉強したりする。そういうことをどんなに忙しくて時間がなくても自分にプレゼントしてあげるようにしている。1日1時間、1年で365時間。そういう積み重ねが、いつか夢の扉を開く鍵になる。」

私が実践しているのは、読書。Kindle Unlimitedを利用すると1,000円程で200万冊が読み放題。最新作や人気作で読めないものもありますが、次から次へと読みたい本が出てきて時間が足りないくらいです。ここで読んでいる本は、全て教育関係以外の本です。どうしても、先生は教育の世界しか知らなくて視野が狭くなりがち。今興味があること、逆に全く知らない分野についての本を読むことで、自分自身の見識を広めることができ、それが子どもたちに話をするときにも広がりや深さをもたらしてくれる…。それと同時に、1日1時間のプレゼント習慣をもつことも大切です。どうしても働き始めると、忙しさに流されて学ぶことをしなくなってしまう傾向があります。時間のある今の時期に習慣化して、働き始めても学び続ける姿勢を続けていきたいですよね。

③ロールモデルを探そう!

雄剛先生
雄剛先生

自分の中で「こんな先生になりたい!」「この先生の考え方をお手本にしたい!」という人はいますか?

ロールモデルとは、簡単にいうと「お手本になる人」ということです。自分の中に、お手本になる先生像ってありますか?これがないと、ゴールを設定されていないレースで右往左往しているのと一緒になってしまいます。私はロールモデルを全くもっておらず、働き始めてから右往左往しながら、いろんな学習会に参加してたくさんの先生に出会いながら「この先生いいな!あんな風になりたい!」「この先生の考え方、すごく納得できる。」とロールモデルを見つけていきましたが、だいぶ時間が掛かりました。先生としての方向性を模索して右往左往する時間がとても長かったように思います。今は、ブログやYoutube、インスタグラム、X、書籍などでたくさんの先生が情報発信していますよね。時間がある今だからこそ、そういう情報発信にたくさん触れて「この先生素敵!」「この先生の考え方、しっくりくるな。」というロールモデルを見つけてみましょう。そして見つかったら、その先生の発信を過去に遡ってたくさん見ていきましょう。そうすることで、目指すべき先生像が少しずつ明確になってきます。そして、先生としての考え方、ものの見方が少しずつ育ってきます。これがあるだけで、4月のスタートラインが全く違ったものになりますよ。

④授業を全力で受けてみる!

これも武井壮さんのお話から…

大学の4年間というのは、二度と帰ってこないぐらい、いろんなものを得られる時間。この後卒業したみんなが今以上に、好きなものを好きなだけ手に入れていい時間はやってこないと思う。4年間っていう制限時間内だったら、好きなものを好きなだけ手に入れていい。キャンパスには、それぞれの学問の分野で、社会に認められたいろんな先生がいて、その人たちが好きなだけ学んでいいですよって、皆にプレゼントくれる場所。もう値段つけられないような宝石がいっぱい入った宝石箱を渡されてるようなもんだと思う。それを「ポケットに入れてもいいよ」って言われてるのに、入れるか入れないかを決めるのは君たちの勝手。だから、卒業するときにポケットに何も入ってない自分で就職活動して、「あなたの会社にこういう魅力持ってきました」って言っても、「いやポケットに宝石ないよね」と大人の人たちはわかる。この人がどうやって学生生活をすごしてきたのかを見てるから。だからこの4年間で宝石をジャラジャラつけて、「この子、宝石まみれできたな・・・!」って思ってもらえるように卒業の日を迎えるのが俺は一番いい過ごし方じゃないかなと思う。

武井さんが大学生に向けて話したこの言葉。大学生の時に聞きたかった…。現役の先生方がよく話すのは、「大学生の時、もっと勉強しておけばよかった…。」「今はもっと勉強したいのに(しなくてはいけないのに)時間がない。」。思い切り学ぶ時間があり、環境がある大学生時代。講義に参加する時には、一番前に座り、本気で参加するだけで得られる宝石の数が違うはず!

「準備万端で始業式を迎える3ステップ」ステップ1のまとめ

それでは、まとめです。

①新しいこと、他の人が経験できないようなことに挑戦する!

②自分を高める時間を毎日1時間とる!

③ロールモデルを探そう!

④授業を全力で受けてみる!

採用が決定してから配属校と顔合わせをするまでの期間は、「どの地域で、どんな子どもたちと関わるの?」「何年生を担任するの?」という詳しいことは分からず、分かっていることは学校種(小学校で、中学校で、高校で)のみ。そう考えると、なかなか学校生活や授業を想定した具体的な準備はしづらいですよね。ということで、この期間では、もっと大きな視点で、人として、教員としての自分を見つめていきます。自分磨きをして子どもたちにとって魅力的な人になりましょう!そして、自分の目指すべき先生像を見つけましょう!

もし、既に先生として働いている方が読んでいたら、初任~3年目くらいの頃の失敗談や苦労した話、そして「こうしたらよかったな。」というご意見をコメント欄に書いていただけると、今まさにその状況にいる方たちの参考になります。ぜひお願いします。

それでは、また!

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