先生、なんで勉強しないといけないの?だって僕はプロ野球選手になりたいんだし、別に勉強なんてできなくたって困らないよ!
ええと…。勉強ができた方が、できないよりいいし…。ん~…。考える力が…。
こんな人のための記事です。
「なぜ勉強しないといけないの?」誰もが学生時代に一度は考えたことがあるのではないでしょうか?大人になって仕事をしたり、自分で生活したりすると学ぶ必要感を感じるようになりますよね。そして、「なぜ時間がたくさんあった学生時代にもっと学んでおかなかったんだ…。」と後悔します。しかし、学生時代は必要感を感じていないために、「やらされている」感が強い…。今回は、「学ぶことの意味」をテーマにお送りしていきます。
子どもたちに「先生、なぜ勉強しないといけないの?」と聞かれたらなんと答えますか?もしかしたら自分自身も納得できる答えを即答できる人は意外に少ないのではないでしょうか?自分も、子どもも納得できるような「学ぶことの意味」を一緒に考えてみましょう!
勉強は、自分のためにある!
①勉強は、将来の選択肢を広げるためにある!
これからみんなは、いろんな人と出会い、いろんなことを経験し、学んでいく中で自分のやりたいことを見つけていくとよね。例えば、お医者さんになりたいと思ったとする。医者になるためには大学で医学部に入って資格をとらないといけないけれど、医学部に入るには厳しい勉強の試験を突破することが必要なんだ。先生だって、大学の教育学部に入って、資格をとらないとなれない。今から頑張って勉強をしている人たちは、「お医者さんになりたいから医学部を目指そうか、それとも先生もいいな。どっちにしようかな?」と思えるけれど、全く勉強していなかった人は「今さら試験なんて無理。大学に行かなくてもなれる職業を探すしかない…」ってなってしまう。今から勉強を頑張っている人たちはたくさんの選択肢の中からやりたいことを選べるけれど、勉強していない人たちは少ない選択肢から選ぶしかなくなってしまうんだね!
今までの経験で、「小学生」という発達段階ではこの話が一番響くように思いました。まだ「将来の夢」が漠然としていて、いろいろなやりたいことがあったり、逆に全くやりたいことが見えていなかったりという時期だからこそ、「将来の選択肢を広げておきたい!」という思いが出てくるのかなと思います。
②勉強という道具は、自分をピカピカに磨いて、昨日とは違う自分になるためにある!
勉強は、ただ点数を上げるためだけにするんじゃないよ。勉強を通して、学べることがたくさんある。考える力だったり、諦めない心だったり、友だちと話し合う力だったり、自分の考えを伝える力だったり…。そうやって自分をピカピカに磨いて、昨日よりも今日、今日よりも明日…とどんどん素敵な自分を作るために勉強するんだよ
これは、比較的低学年に響きやすいお話かもしれません。
③勉強は、将来の自分へのプレゼント!
20年後、30年後、自分がこんな風になっていたいなという姿を想像してごらん。どんな場所で、どんな服を着て、どんなお仕事をしているかな?20年後、30年後の自分が今の自分に語り掛けてくるよ。「今のうちに、~~をしておいてくれよ。それをやったから理想の自分になれたんだぞ!」理想の自分からのメッセージを受け取って、将来の自分にプレゼントするつもりでやってみるのか。それとも、ただなんとなくの毎日を過ごすのか。将来の自分を決めるのは、自分自身だよ。
これは、どちらかというと高校生や大学生など本気で将来の自分を考えるようになった時期に響くお話かもしれません。勉強は将来の自分のために「やらなくてはいけないこと」ではなく、「将来の自分へのプレゼント」と視点を変えられたら前向きになれそうですよね。
勉強は、人のため、社会のためにある!
④勉強は、将来出会うたくさんの人を幸せにするためにある!
勉強をすることで、点数が上がるだけではなく、知識が増え、考える力が付き、諦めない力が付き、友だちと関わる力が付き…と自分をピカピカに磨いていって、どんどん素敵な人になれたととするよね。そんな素敵な人と出会えた人たちは、どうだろう?きっと幸せだよね。それに、みんなが積み上げてきた知識や考える力があれば、たくさんの人を助けたり、笑顔にできるかもしれない。勉強は、自分のためだけなく、人のため、そして社会のためにもなるんだね。
勉強することで、「自分の人生をよくする」だけでなく、その先には「周りの人たちも幸せになる!」という視点があると、勉強への捉え方が大きく変わってきますね。
『なぜ勉強しないといけないの?』のまとめ
それでは、まとめです。
いかがだったでしょうか?皆さんがしっくりくるような答えはあったでしょうか?おそらく、子どもたちにとってもしっくりくる答えは人それぞれ。折に触れて、どれか1つではなく、いろいろな角度から学ぶ意味を話し、どれかが子どもたちに引っかかってくれればいいなというスタンスでいけたらいいかなと思います。
ちなみに、雄剛が考える「なぜ勉強しないといけないの?」の答えは、『手紙屋 蛍雪編(喜多川泰)』という本の影響を大きく受けています。受験を控えた高校生が、手紙屋との手紙のやり取りを通して勉強する意味を考えていくこの本。興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
皆さんは、子どもに「なぜ勉強しないといけないの?」と聞かれたらどう答えますか?今回の記事は、あくまで雄剛の考えです。ぜひ皆さんの意見をコメント欄で教えて頂けたら嬉しいです。一緒に学びを深めていきましょう。
それでは、また!
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