
「最後の体育、子供たちは『自由にして!』『ドッジボールがいい!』と言います。1年間一緒に頑張ってきたクラスなので、最後は楽しく終わりたいのですが、ただ騒いで終わるのも何か物足りない気がして……。学級の成長を感じられるような締めくくり方はありますか?」
3月、いよいよ今のクラスで過ごす時間も残りわずかとなりました。先日、若手の先生からこのような相談をいただきました。
「最後だからお楽しみ」という気持ち、よく分かります。でも、私はあえて提案したいのです。**「最後だからこそ、4月のあの授業をもう一度やりましょう」**と。
【回答】4月の授業を「鏡」にする

私がおすすめするのは、1時間目に行った**「授業開き」と全く同じメニュー**を、最後にもう一度実施することです。
同じことをやるからこそ、「あの時はあんなに時間がかかったのに」「あの時はケンカになったのに」という、目に見えない学級の成長がくっきりと浮かび上がります。
ちなみに授業開きで提案した流れはこちら。
具体的な「授業納め」のデザイン案を紹介します。
3. 【デザイン案】成長を可視化する「授業納め」の展開
① 集合の「システム」を再確認する
4月に練習した「笛1回でストップ、2回で集合」を、何も言わずにやってみてください。
- 4月の姿: 何度もやり直し、先生が声を荒らげてようやく揃ったかもしれません。
- 今の姿: 笛の音だけで、吸い込まれるように一瞬で整列が完了するはずです。

「4月はあんなに練習したのにね。今は先生が何も言わなくても、自分たちで安全と時間を守れるようになったね。これがみんなで作ってきた『型』だよ」と伝えましょう。
② 「全員敵ドッジボール」での熟議
1時間目にも行った「ルールを自分たちで作る」ドッジボールを再度行います。
- 成長のポイント: 4月は「自分が勝ちたい」という不満が先行したはずですが、今は違います。**「どうすれば苦手な子も楽しめるか?」「どうすればもめずに続けられるか?」**という視点で、子供たちから高度な提案が出てくるはずです。

「みんなでルールを考えられるようになったから、4月よりも格段に楽しい時間が増えたね」と、自治能力の成長を価値付けたいですね。
③ チームの絆を試す「コーンリレー」
これも、4月と同じチーム、あるいは今の最強のチームで挑戦します。

誰をどこに配置するか、コーンをどこに置くか。相談の様子を見ましょう。失敗した子を責める声はなく、励ましや具体的な作戦会議が聞こえてくるはずです。
【メッセージ】体育は学級の「集大成」
4月の授業開きで、私はこう言いました。「体育には学級の状態が現れる」と。
修業式を前にした今の体育館には、1年間かけて皆さんが子供たちと積み上げてきた**「信頼」と「規律」**が満ちているはずです。
「ルールやマナーを守れるようになったから、全力で遊べる時間が増えたんだよ」 「自分たちで考えられるようになったから、全員が笑えるようになったんだよ」
最後にそう語り、1年間の成長を子供たちと共有してください。それは、ただドッジボールをして終わるよりも、何倍も子供たちの心に残り、次の学年への自信に繋がります。
最高の「体育納め」になることを応援しています!
【お知らせ】 新年度に向けた準備や、4月の授業開きへの不安など、引き続き「授業デザイン」の相談を募集しています。一人で悩まず、こちらから気軽にお声がけください。
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私の書籍です。この本は決して素晴らしい体育実践のノウハウ本ではありません。体育も、学級経営も全くうまくいかなかった初任時代の物語。そこから学んだことが私の体育の原点です。ぜひ読んでもらえると嬉しいです!

それでは、また!
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