表現運動『運動会に向けた表現(南中ソーラン)の指導』⑥ ~4/10時間目【6年5月】

表現運動『運動会に向けた表現(南中ソーラン)の指導』①~単元をどう組もう?~
春運動会だと、そろそろ表現運動の練習を始めないといけないなぁ…。表現運動は、定番の「南中ソーラン」。でも、何を、どう教えたらいいのか、いまいちわからないんだよなぁ…。いつも踊りは覚えてはいるんだけど、今一つ仕上がりが…。...

3/10時間目で、初めて5年生と一緒に南中ソーランを練習したよ。共通で出てくる踊りはやったから、今度は1,2,3番で変わる踊りをやらないと。

どんなところに気を付けて、授業を組み立てていけばいいのかな?

こんな人のための記事です。

10時間扱いで、運動会本番までに「南中ソーラン」を仕上げる今回の単元。4/10時間目は、1,2,3番で変わる踊りを5年生に教えていきます!これができると、踊りの8割くらいが完成です!

「表現運動『運動会に向けた表現(南中ソーラン)の指導』⑥ ~4/10時間目【6年5月】」のまとめ

〇この1時間で達成したいこと!

 ・南中ソーランの1,2,3番で変わる踊りを5年生に教えることができる!

〇1時間の展開

〇評価について

この1時間で達成したいこと!

南中ソーランの1,2,3番で変わる踊りを5年生に教えることができる!

南中ソーランは、大きく分けると①「網引き」「ろこぎ」のように何度も出てくる動き、②1,2,3番で変わる動き、③間奏と最後の動き、の3つに分けることができます。今回は、②の部分。ここの動きを揃えられると、完成度が高くなるんですよね。

雄剛
雄剛

それでは、具体的な1時間の展開を見ていきましょう!

1時間の展開例

①準備運動

ここでは、『ラジオ体操』で準備運動を行います。

開会式で前に出てラジオ体操をする役割が決まっていれば、その子たちを前に出し、経験を積ませます。

②主運動につながる準備運動(1曲を通して踊る)

前回の最後にもやりましたが、1曲を通して踊ります。まだ5年生に教えていない部分もありますが、全体のイメージをもつためにも、グループの6年生の動きを見ながら踊ってみます。

③主運動Ⅰ(1,2,3番の変わる踊り)

今回は、緑枠の部分を学習していきます。

雄剛
雄剛

練習の流れは、前回と同じです!

 ①リーダーのお手本で、練習する動きを確認

 ②先生が、どんなところに気を付ければよいかを確認

 ③確認すべきポイントを意識しながら、先生と一緒にやってみる

 ④グループごとに、ポイントができているかを見合う!

①1番の踊り

「網を投げて、引く!」

「1,2」で遠くに投げる反動をつけるために、ひく!

「3,4」で遠くに投げる!

 *遠くに投げるために、イラストのように斜め上に投げるようにすると、迫力が出る!

「5,6」でポーズ!

 *遠くに投げたから、勢いで軸足だった足が上がる!ここも手と同じ斜め上を意識すると、きれい!

「7,8」で、手で巻きながら戻ってくる。

カウントを意識して、そろえるときれいです。

「横に移動」

ここで難しいのは2つ。

①足のリズム

*「タッタッター、下げる、上げる」で教えてあげると比較的覚えやすいよう。

②下げる、上げる

*移動してきた方向に、下げて、上げることを確認!

②2番の踊り

【2番ろこぎ後の動き】

大きく、円を描くように手を動かします!

*ここで、円が小さくなればなるほど、顔の周りで手を動かしてお猿さんのようになってしまうので、とにかく「大きな円」を意識して踊るようにします!

「網を引く動き」

とにかく、みんなでタイミングを揃えることを意識!

③3番の踊り

「腰を下げて小さくジャンプ!」

ジャンプするタイミングを揃える!

大きく2回!小さく7回!

太ももをたたいて、1番!

「手を押し出す動き」

*手のひらを見せて、押し出すようにするとかっこいい!

どうしても、子どもは指先をとんがらせて、突き刺すようにしがち。そうすると、力強さが伝わらない…。

雄剛
雄剛

ここでは、踊り方を教え、教え合いながら体に染み込ませていきます。頭でわかるのと、それを体で表現するのは、別の問題。体で表現できるようになるのは、踊り込んだ先なので、ここでは完璧に踊れなくても、一通りの踊りを教えていきます!

④交流

*今回の表現では、主運動と交流を分けるのではなく、同時進行で行っていきます。

雄剛
雄剛

6年生も、「カウントで教えること」「ポイントを意識すること」ができるように、声をかけて回ります!

⑤主運動Ⅱ(学習したことを意識して踊ってみる!)

最後に曲をかけて踊っていきます。ここまでで、曲の8割くらい踊れるようになっています。まだ全部を練習したわけではありませんが、曲を全てかけて、踊れるところを踊っていきます。

雄剛
雄剛

曲の8割くらい踊れるようになっている自分に気付くことで、自分の1時間の頑張りや成長を感じることができます。時間があるようであれば、5年生だけ踊らせる、6年生だけ踊る、1組だけ踊る、2組だけ踊るのように見合う場を設定し、「よかったところは?」と投げかけて、よさを共有したり、自信を付けさせたりすると前向きな気持ちが生まれるとともに、できていない子は「もっと頑張らないと!」という気持ちにさせることができます。

⑥整理運動

怪我や体調不良がいないかを確認します。

⑦振り返り

今回は、4/10時間目。5年生に踊りを伝授する1時間ということで「同じグループの5年生のどんなところができて、課題はどこか?」と書く観点を示します。そうすることで、この時間の「思考力・判断力・表現力等」が見えるようにしていきます。

評価について

今回は、4/10時間目ということで、前時同様「思考力・判断力・表現力等」を中心にみていきます。

 【観察】主運動Ⅰの活動場面の様子

   C…踊りのポイントを意識して、教え合えていない

   B…意識して教え合うことはできている 

   A…動きを分析して、より詳しく教え合うことができている

 【学習カード】振り返り 

  C…踊りのポイントを意識して、できていることや課題について考えを書けていない

  B…ポイントを意識して、できていることや課題について考えを書けていない

  A…自分や5年生の動きを分析した上で、これから意識するべきポイントを具体的に書けている

「表現運動『運動会に向けた表現(南中ソーラン)の指導』⑥ ~4/10時間目【6年5月】」のまとめ

それでは、まとめです。

「表現運動『運動会に向けた表現(南中ソーラン)の指導』⑥ ~4/10時間目【6年5月】」のまとめ

〇この1時間で達成したいこと!

 ・南中ソーランの1,2,3番で変わる踊りを5年生に教えることができる!

〇1時間の展開

〇評価について

いかがだったでしょうか?次の時間は、5年生に南中ソーランを伝授する3回目。間奏と最後の動きを学習していきます。これで、一通りの踊りが完成です。

もし「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!

それでは、また!

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