運動会の踊り担当になってしまった…。どうやって指導を進めたらいいんだろう…?
5,6年合同の活動だから、しっかりやらないと…。だけど、不安だなぁ…。
こんな人のための記事です。
「表現は、あくまでも体育の一部…」ではありますが、『運動会』という大きな行事の活動としての側面もあるので、普段の体育とはまた少し違った面がありますね。
〇いろんな学年の先生が関わる…
〇『運動会』という大きな行事を通して、子どもたちをどう育てていくか?
そういう側面をクリアしていくためには、普段とは違う準備が必要になってきます。今回は、『運動会』という行事への取組ということを踏まえて、どう準備を進めていくかということをテーマに紹介していきたいと思います。少しでも参考になったらうれしいです。
関わる先生方と見通しを共有する!
まずは、本格的に練習が始まる2週間ほど前までに資料を出し、どんなふうに指導を進めていくか見通しを確認します!これが遅くなると、「今年はどうするんだろう…?」「ここからの見通しが立たないなぁ…」とみんながやきもきしてしまいます。
運動会の表現を通して何を目指すのか?
資料でいうと、「1.ねらい」の部分ですね。
『運動会』という大きな行事の取組としての側面があるので、ここは重要ですよね。「運動会を通して、子どもたちにどんな力を付けてほしいのか?」ということを明確にしたいです。「運動会で表現をしないといけないから、なんとなく取り組む…」「保護者に見せるためにとにかく見栄えだけを意識して取り組む…」ということは避けたいですね。
私は、運動会を通して子どもたちにこんな力を付けてほしいなと考えています。
○あきらめないで最後までやりぬく力を育てる。1つ上のレベルに挑戦!やりぬくことで自信を!
○グループ内の教え合いを大切にし、関わる力を育てる。
ここが明確になると、「じゃあ、そのための手立ては?」ということが見えてきますよね!この時には、このねらいを達成するための手立てとして、以下の取組をしました。
①5、6年生合同のチームを作って、教え合う!
②チームごとのテストを設ける。今もっている力より少し上の合格基準に向けて、諦めずに取り組み、乗り越える経験をさせる!
何を重視するのか?
資料でいうと、「2.踊りで徹底すること」の部分です。
○ふり幅を大きく(腰の低いところと伸ばすところをはっきり)
○スピードの変化(×常に全力 ⇒ 脱力と全力のメリハリ)
○目線 ⇒みんなでそろえる
いざ、取組が始まってみると、「担当になった先生だけが一生懸命になって、それ以外の先生がお客さん状態に…」「先生方一人一人が重視する部分が違って、みんながバラバラな方向でアドバイスをしている…」こんなケースがありますよね。そうならないために、徹底するものを明確にし、共通認識できるようにしておきます!
いつから、どれくらいの時数で仕上げていくのか?
「活動日程」の部分です。
よく、なんとなく始まって、様子を見ながら時間を調整して…というケースがあります。これって、臨機応変でいいのかもしれませんが、「時数がかさむ…」「担当者以外が見通しをもてない…」というデメリットがあります。「どれだけ限られた時数で最大の教育効果を生むか?」が求められる近年の行事運営。見通しをもって、限られた時数を最大限に生かす方法を、事前に計画したいですね。
実行委員(プロジェクト)を立ち上げ、踊りを確認する!
実行委員を作ってはみるんだけど…。練習前に先生が伝えたねらいを言わせて終わり…。あんまり活躍の場を作ってあげられないんだよなぁ。
私は、実行委員には2つの活躍の場を用意するようにしています。
①事前に踊りを確認する場
全体練習に入る前に、事前に踊りを確認する場を設けます。活動時間は、休み時間です。
実際に、踊りながら上の資料と見比べていき、自分たちの踊りと違う所は修正していきます。
これをすることのメリットは3つ!
①感覚で踊っていた部分を分析することで、教え合いの素地を作ること!
②細かな部分を擦り合わせることで、「自分たちの踊り」…という感覚をもたせること!
②「あれ?それは私たちがやってきたのと違う!」を防止すること!
特に②は、全体指導をする時に子どもたちのモチベーションを下げたり、先生との関係をギクシャクさせたりする原因になるので、事前に確認しておきたいですね!
②グループ練習で活躍する場!
5,6年生合同のグループを活用しながら練習を進めていきます。グループごとに一人ずつ実行委員を配置することで、グループ内のリーダー的役割を担い、活躍できるようにします。
「表現運動『運動会に向けた表現(南中ソーラン)の指導』②~単元に入るその前に~」のまとめ
それでは、まとめです。
いかがだったでしょうか?事前の準備をきちんとしておくことで、関わる先生方が見通しをもって臨むことができ、教育効果も高まると考えています。
次回からは、1時間ごとの詳細な流れ、そして効果的な関わりや声掛けの仕方などを書いていきます。
もし、表現運動、もしくは南中ソーランの指導で「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!
それでは、また!
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