学級開きは、いい雰囲気でできた!子どもたちもこれからの生活に期待が膨らんでいる!ここからどうクラスを作っていくかが勝負だ!!
1年間の土台を作るクラスの仕組みづくりをしないと…。当番、係をどういうふうにしていったらいいのかな?
こんな人のための記事です。
「当番や係をどうしていくのか…?」1年間の学級経営の土台になる部分です。できれば、当番や係を決めたら子どもたちが主体的に動き出し、先生がいなくてもみんなが役割を果たして生活していけるような自立したクラスにしていきたいですよね。
そもそも当番と係の違いってなんでしょうか?例えば、黒板消しって当番の役割?係の役割?まずはどの役割がどちらの役割で、どう分担していけばよいかを考えていきましょう!
係活動とは、「クラスに必要で、学級生活が楽しく豊かになる活動」
まずは、学習指導要領に明記されている係活動から見ていきましょう!
(イ) 係活動
係活動は,学級の児童が学級内の仕事を分担処理し,児童の力で学級生活を楽しく豊かにすることをねらいとしている。したがって,当番活動と係活動の違いに留意し,教科に関する仕事や教師の仕事の一部を担うような係にならないようにすることが大切である。例えば学級新聞係や誕生日係,レクリエーション係など,学級生活を共に楽しく豊かにするために創意工夫しながら自主的,実践的に取り組むことができる活動を行うようにする。
係活動の組織づくりに当たっては,学級会の議題として取り上げ,学級にとって必要のある係を話合い活動で決定し,全員で役割を分担するなど,自主的,実践的に取り組むことができるようにすることが大切である。設置する係の種類や数は,児童の発達の段階とともに学級や学年の実態によって異なる。そのため,児童の創意工夫を十分に生かして計画し活動できるよう適切に指導することが望まれる。また,係活動を充実させるためには,協力して活動できるよう各係の人数を複数にするなど配慮するとともに,活動時間を確保する必要がある。さらに,活動予定やお知らせを掲示できる「係活動コーナー」の設置について,学校や学年として共通理解を図りながら取り組むことも大切である。【小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別活動編】
係活動のポイントは3つ!
①学級の児童が学級内の仕事を分担処理する活動であること
②児童の力で学級生活を楽しく豊かにする活動であること
③当番活動と係活動の違いに留意し,教科に関する仕事や教師の仕事の一部を担うような係にならないようにすること
③が意外と重要!「黒板消し係」というのがよくありますが、単に黒板消しだけの役割だと、それは係の考えには合っていない…ということですね。
当番活動とは、「クラスに必要で、ないと困る活動」
当番活動については、具体的に以下のように書かれています。
具体的には,学級全員で分担する清掃や給食,交替しながら行う日直,飼育,栽培等の当番活動や学級活動 (1) での係活動,学校内外でのボランティア活動など,学級,学校や地域のために一生懸命働く活動を取り上げる。【小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別活動編】
たしかに、清掃や給食、日直は「あるとクラスが楽しくなる…」とは言えませんが、ないと困りますよね。
当番と係の進め方(例)
当番と係の違いを踏まえてわたしの学級では、「当番」「係」「会社」の3段階で組織しています。
*厳密にいうと、係に当番の要素が入っているものもあります。そして、会社の部分が本来の係の役割なのかなと思いますが、全てを当番として日直が担当したり、輪番で回していくと機能しきれない部分が出てくるのでこの形式を採用しています。
【当番】ないと困る活動 ⇒ 給食、清掃、日直など *輪番で行います。
【係】学級に必要で、工夫の余地がある活動
⇒(例)体育係…体育用具の準備・片付け、準備運動
+ 運動に関わる楽しい活動の企画(朝の会で1分運動、休み時間の遊び)
【会社】必要ではないけれども、あるとクラスが楽しく、豊かになる活動
⇒ レク会社、誕生日会社、なぞなぞ会社、なんでもNo.1決定会社、飾り会社、SDGs会社
『当番と係って何が違うの?~自立したクラスを作る仕組みづくり~』のまとめ
それでは、まとめです。
いかがだったでしょうか?今回は、当番や係の定義に関わるお話でした。次回からは、具体的にどういう仕組みを作っていくのかという部分に入っていきたいと思います。もし「このやり方が効果的だった」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!
それでは、また!
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