

単元のゴールの「跳び箱パフォーマンス」のイメージは共有できたけど……。それに向けてどう授業を組んでいけばいいのかな?

「跳び箱パフォーマンス」に向けて、どんな取り組みを積み重ねていけばいいのかな?
こんな人のための記事です。
7時間扱いで、グループでの跳び箱パフォーマンスを目指す『跳び箱運動』の単元。ここからの2時間は「台上前転~首はね跳び」を跳び箱パフォーマンスに入れられるように練習していきます。

今日は、2/7時間目にフォーカスしていきましょう!
〇この1時間で達成したいこと!
・台上前転~首はね跳びで自分のレベルに合った練習方法を選択して練習することができる!
〇1時間の展開
〇評価について
この1時間で達成したいこと!
台上前転~首はね跳びで自分の課題に合った練習方法を選択して練習することができる!
「できる」と「できない」の間に大きな壁が存在する器械運動。
その大きな壁を乗り越えるための小さなステップを用意します。


今回の授業では自分の課題に合った練習方法を選択し、試行錯誤を繰り返しながら「できる」に向かっていくことを目指します。もし、自分の課題に合わないものを選択している子がいたら、調整してあげることが大切ですね。

それでは、具体的な1時間の展開を見ていきましょう!
1時間の展開例
①準備運動
体育係を中心に準備運動。
②準備運動2(主運動につながる運動)
1,かえるの足打ち
2,じゃんけんで・・・
〇手押し車(負けた人が足をもち、勝った人が手で進む。⇒ 5歩いったらまたじゃんけん)
〇うさぎ跳び(開)⇒ 手を着いてから、足を開いて手よりも前に着地できるようにする
〇うさぎ跳び(閉)⇒ 手を着いてから、手と手の間に足を閉じて入れる
〇馬跳び(じゃんけんをして負けた人が馬、勝った人が2回跳ぶ ⇒ またじゃんけん)
3,これまでできる技をよりきれいに!
挑戦してみたい技に挑戦!
③主運動Ⅰ(台上前転~首はね跳び)
前述した通り、スモールステップを設定し、それぞれの課題に合わせた練習方法を選択して取り組みます。

スモールステップのよさは、小さな「できた!」を実感できること。どうしても「できた」と「できない」の間に大きな壁があるものは、「どうせやったって無理……」と諦めてしまいがち。そうならないように「できた!」という達成感を積み重ねられるようにすることが、意欲の継続につながりますね。
④交流
ここでは交流の時間を特別に設けるのではなく、それぞれの課題ごとに自然な交流を狙っていきます。
そのための手立ては2つ。
①お互いに見る視点を明確にすること!
「ここの場では、これができたかを見よう!」という視点を子どもたちと共有します。見るべき視点は1つ。たくさんありすぎると、焦点化しづらくなります。
②見る場所
順番待ちの子を跳び箱の横で待たせます。自然と友達の動きを見やすい場所で待たせることで、待ち時間の子に役割を与えます。
➂ツールを使う
1,タイムシフトカメラ(撮影した映像が少し遅れて表示されるソフト)
2,お手本動画を1人1台端末で見られるようにしておく

1人1台端末の使い方は気を付けたいですね。便利ではあるのですが、撮影すること自体が目的になってしまい、運動量が全くなくなってしまうケースがあります。私は、そうならないようにするにタイムシフトカメラを活用してタブレットを設置しっぱなしにします。タイムシフトカメラは何秒後かに自分の動きが流れ、更新されていくのでタブレットの前にずっと座って話し合うことはありません。
⑤主運動Ⅱ(跳び箱パフォーマンスをやってみよう!)
主運動Ⅰで練習した技を取り入れながら跳び箱パフォーマンスに挑戦します。


テンポよく跳んでいくので、安全面への配慮が必要です。
⑥整理運動
怪我や体調不良がいないかを確認します。
⑦振り返り
運動量は大切ですが、「思考・判断・表現」も大切にしていくために、必ず振り返りの時間を確保します。

今回は、「思考力、判断力、表現力等」を見ていきたいので、「自分の課題を解決するためにどんな練習を選択し、どんなことを意識して取り組んだか?」について書かせます。そうすることで、この1時間でどんな思考をしたのかが見えるようになってきます。
評価について
今回は、2/7時間目ということで、「思考力、判断力、表現力等」を中心にみていきます。
【観察】主運動Ⅱの活動場面の様子
C…自分の課題に合った練習方法を選択できていない
B…自分の課題に合った練習方法を選択できている
A…自分の課題に合った練習方法を選択でき、工夫しながら練習に取り組むことができる
【学習カード】振り返り
C…自分の課題を明確にできていない。ただの感想で終わっている
B…自分の課題を明確にし、その解決のために必要なことを書いている
A…自分の課題を明確にし、その解決のために必要なことをより具体的に書けている
「器械運動『跳び箱運動』③ 2/7時間目【6年12月】」のまとめ
それでは、まとめです。
〇この1時間で達成したいこと!
・台上前転~首はね跳びで自分のレベルに合った練習方法を選択して練習することができる!
〇1時間の展開
〇評価について
いかがだったでしょうか?次の時間は、「台上前転~首はね跳び」の2回目。技のポイントと自分の課題の解決方法を理解した上での1時間なので、より充実した練習にできるようにしたいですね。
もし「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!
私の初書籍が2025年8月29日に発売予定です。ぜひ読んでもらえると嬉しいです!

それでは、また!
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