ボール運動『サッカーなどを基にした簡易化されたゲーム』①~単元をどう組もう?~【6年生9月】

ついに好きな子が多い球技系!だけど、結局ゲームばかりで、「活動あって学びなし」の状態になってしまうんだよなぁ…。

一見、すごく盛り上がっているようだけど、よく見ると一部の得意な子だけが活躍して、ただ立っているだけの子が…。みんなで楽しめるようにするためには、どうしたらいいのかな?

こんな人のための記事です。

球技系の種目って、ゲームをして終わりになっていませんか?球技は、基本的にゲーム性の強いものなので、放っておいてもなんとなく楽しい雰囲気になります。だけど、よく見ると一部の運動の得意な子だけが活躍していて、その傍らで何もせずに立ち尽くす(場合によっては、しゃがんで傍観している…)子どもたちも。そんな状況を打破して、運動が苦手な子でも、「わかる」「できる」を実感し、みんなで楽しめる授業にしていきたいですよね!今回は、『サッカーなどを基にした簡易化されたゲーム』で、それをどう実現していくかを考えていきたいと思います!

「ボール運動『サッカーなどを基にした簡易化されたゲーム』①~単元をどう組もう?~【6年生9月】」のまとめ

〇この単元で達成したいこと

 ・ボールをもたない時の動きを理解すること!

 ・チームで協力して作戦を考え、試合を楽しめるようにすること!

 ・一部の得意な子だけでなく、苦手な子でも楽しめるようにすること!

〇『サッカーなどを基にした簡易化されたゲーム』の単元構成例(3時間扱い)

 1時間目と3時間目でタイム計測を行い、成長を実感できるような単元に!

〇核となる練習方法

 「じゃまじゃまサッカー」

この単元で達成したいこと!

学習指導要領では…

(1)知識及び技能

(1) 次の運動の楽しさや喜びを味わい,その行い方を理解するとともに,その技能を身に付け,簡易化されたゲームをすること。
ア ゴール型では,ボール操作とボールを持たないときの動きによって,簡易化されたゲームをすること。

(2)思考力、判断力、表現等

(2) ルールを工夫したり,自己やチームの特徴に応じた作戦を選んだり
するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。

(3)学びに向かう力、人間性等

(3) 運動に積極的に取り組み,ルールを守り助け合って運動をしたり,勝敗を受け入れたり,仲間の考えや取組を認めたり,場や用具の安全に気を配ったりすること。

【体育編】小学校学習指導要領

これを踏まえて、

〇ボールをもたない時の動きを理解すること!

〇チームで協力して作戦を考え、試合を楽しめるようにすること!

〇一部の得意な子だけでなく、苦手な子でも楽しめるようにすること!

この3つが達成できるできるように単元を構成していきます。

雄剛先生
雄剛先生

それでは、具体的にどんな単元構成にしていくかを見ていきましょう!

ボール運動『サッカーなどを基にした簡易化されたゲーム』の単元構成例(6時間扱い)

雄剛
雄剛

単元のゴールは、6時間目のトーナメント戦、またはリーグ戦!チームは2時間目から固定し、最後の大会に向けてチームを育てていく…という流れになっています!

【1時間目】オリエンテーション

試しのゲーム!

今回の単元でのゲームの進め方と、お互いの実力を確認していきます。

【2・3時間目】

2対1のじゃまじゃまサッカーを軸に、ボールをもたない時の動きを習得していきます。

その後、ゲーム!

*じゃまじゃまサッカーの説明はのちほど。

【3時間目】

3対2のじゃまじゃまサッカー!

攻めも、守りも人数が多くなり、考えなければならない要素が増え、よりゲームに近づきます。

その後、ゲーム!

雄剛
雄剛

じゃまじゃまサッカーで習得したボールをもたない時の動きを生かしつつ、チームに合った作戦を試します。そうやって、チームを育てる楽しさを味わえるといいですね!

【6時間目】トーナメント戦、またはリーグ戦!

単元のまとめとしての大会!

核となる練習方法!~じゃまじゃまサッカー~

球技って、相手がいて、常に状況が変化するから難しいんだよなぁ…。

私は、この問題を解決して、「ボールを持たない時の動き」を学習するのに「じゃまじゃまサッカー」が有効だと考えています。

この「じゃまじゃまサッカー」のポイントは、

 〇あえて数的優位を作ること!

 〇守りに制限を作ること!(動けるのは、色付き部分のみ)

ゲームの中では、どうしても守りがボールを奪いに来るプレッシャーがあり、じっくり動きを考えながらプレーする余裕はありません。

だからこそ、数的優位を作り、守りの制限を加えることで、「どう動けば突破できるか」をじっくり考えながら取り組める状況、そして何度も試行錯誤しながら成功体験をえられる状況を作り出すことが、ボールを持たない動きを「わかる!」「できる!」ために必要なんです!

「ボール運動『サッカーなどを基にした簡易化されたゲーム』①~単元をどう組もう?~【6年生9月】」のまとめ

それでは、まとめです。

「ボール運動『サッカーなどを基にした簡易化されたゲーム』①~単元をどう組もう?~【6年生9月】」のまとめ

〇この単元で達成したいこと

 ・ボールをもたない時の動きを理解すること!

 ・チームで協力して作戦を考え、試合を楽しめるようにすること!

 ・一部の得意な子だけでなく、苦手な子でも楽しめるようにすること!

〇『サッカーなどを基にした簡易化されたゲーム』の単元構成例(3時間扱い)

 1時間目と3時間目でタイム計測を行い、成長を実感できるような単元に!

〇核となる練習方法

 「じゃまじゃまサッカー」

いかがだったでしょうか?陸上や器械運動とは違い、相手がいるからこそ楽しいし、一方で難しいボール運動。相手の動きに制限を加えた練習(タスクゲーム)を取り入れることで、みんなが動き方を理解し、参加できるものにしていきたいですね!

今後、この単元構成を実現していくための、1時間ごとの詳細な流れ、そして効果的な関わりや声掛けの仕方などを書いていきます。

もしボール運動『サッカーなどを基にした簡易化されたゲーム』の指導で「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!

この記事を読んでくださった方で、「指導案がほしいな!」「資料がほしいな!」と興味をもってくださった方はぜひコメントをください!私の実践でよければ、校内研や研究会で実践した指導案やそれに関わる資料を差し上げます。また、体育の研究授業や日常の体育でお困りのことがあれば、質問・相談、大歓迎です。体育の話は大好きなので、いつでもコメント欄へどうぞ!

それでは、また!

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