器械運動『鉄棒運動』①~単元をどう組もう?~【6年6月】

鉄棒かぁ…。「できる」「できない」がはっきりしていて、できない子がなかなか動いてくれないんだよなぁ…。

鉄棒で1時間は厳しいなぁ…。よく、鉄棒と何かを組み合わせて1時間もたせるようにしているんだけど…。なんかクラスとしてバラバラで、いい学び合いになっている感じがしないんだよなぁ…。

こんな人のための記事です。

鉄棒って、どうしても個人種目で、しかも「できる」「できない」がはっきりしている…。苦手な子にとっては、楽しみを見出しづらい種目ですよね。でも、できた時には、大きな喜びと自信がもてる、そんな種目です。個人種目である鉄棒を、みんなで学ぶものにし、「できた!」を実感できる…。そんな単元にしたいですね。

「器械運動『鉄棒運動』①~単元をどう組もう?~【6年6月】」のまとめ

〇この単元で達成したいこと

  ・基本的な上り技や支持回転技、下り技ができるようになること!

  ・教え合いを取り入れて、お互いに助け合って学習すること!

  ・技の組み合わせ方を工夫できるようにすること!

〇器械運動『鉄棒運動』の単元構成例(5時間扱い)

 グループを固定し、単元の最後に鉄棒パフォーマンスに挑戦!

〇室内鉄棒について

この単元で達成したいこと!

学習指導要領では…

(1)知識及び技能

(1) 次の運動の楽しさや喜びに触れ,その技ができるようにする。
イ 鉄棒運動では,基本的な上がり技や支持回転技,下り技を安定して行うとともに,その発展技を行ったり,それらを繰り返したり組み合わせたりすること。

(2)思考力、判断力、表現等

(2) 運動に進んで取り組み,約束を守り助け合って運動をしたり,場や器械・器具の安全に気を配ったりすることができるようにする。

(3)学びに向かう力、人間性等

(3) 自己の能力に適した課題の解決の仕方や技の組み合わせ方を工夫できるようにする。

【体育編】小学校学習指導要領

これを踏まえて、

 〇基本的な上り技や支持回転技、下り技ができるようになること!

 〇教え合いを取り入れて、お互いに助け合って学習すること!

 〇技の組み合わせ方を工夫できるようにすること!

この3つが達成できるできるように単元を構成していきます。

雄剛
雄剛

それでは、具体的にどんな単元構成にしていくかを見ていきましょう!

器械運動『鉄棒運動』の単元構成例(5時間扱い)

雄剛
雄剛

グループを固定し、単元の最後に鉄棒パフォーマンスを設定します!そうすることで、どうしても個人の活動になりがちな鉄棒運動に、友達と関わる必要性を生み出します。さらに、個人だと「どうせできないし…。」で終わってしまう子も、「最後にグループの発表会があるなら、これだけはできるようにしないと!」と頑張らないといけない理由ができるんです!

【1時間目】オリエンテーション!

ここでのねらいは2つ!

 ①一人一人ができる技、できない技、できたらいいなという技を明確にする!

 ②動画を用意し、単元のゴールをイメージさせる!

雄剛
雄剛

鉄棒に限らず、どんな種目でもオリエンテーションで「こんなゴールを目指したい!」と思わせることが大切!ここでの想いが、単元の終末に向けてのモチベーションの高さにつながります!

【2~3時間目】できる技をきれいに!そして、新しい技に挑戦!

ここでは、自分に合った技に取り組みます。「個別最適」に特化した時間ですね。

「個別最適」にそれぞれが学習するからこそ、場の設定が重要になります!

【4時間目】グループごとにパフォーマンスを作る時間

グループごとに練習します!

ここでは、一人一台端末も利用しながら、パフォーマンスを作っていきます。

【5時間目】パフォーマンス発表会!

みんなで頑張ってきた成果を認め合う時間!

室内鉄棒について

鉄棒といえば、グラウンドにある鉄棒を使用するのが一般的ですよね。でも、体育館に鉄棒はありませんか?鉄棒の学習では、室内鉄棒が断然お勧めです!

雄剛
雄剛

私は、異動の際にまずは体育館の床を確認します。そうすると、ほとんどの学校には、室内鉄棒を立てるための穴が用意されているのではないでしょうか?その後、器具庫やステージ下を確認すると、錆びた室内鉄棒が発見されることがあります。それがあったら、業者さんにお願いして使用できるように復活させてもらう、または新しい室内鉄棒を購入してもらう…。そんなふうにして、体育館で鉄棒ができるような環境を整えていきます。

室内鉄棒のメリットは、なんといっても安心感!鉄棒の下にマットを敷くことができるし、本当に怖い子には、エバーマットを敷いてあげることもできます。この環境を整えてあげるだけで、鉄棒アレルギーを解消できる子がたくさんいます!

ぜひ、室内鉄棒に挑戦してみてはいかがでしょうか?

「「器械運動『鉄棒運動』①~単元をどう組もう?~【6年6月】」のまとめ」のまとめ

それでは、まとめです。

「器械運動『鉄棒運動』①~単元をどう組もう?~【6年6月】」のまとめ

〇この単元で達成したいこと

  ・基本的な上り技や支持回転技、下り技ができるようになること!

  ・教え合いを取り入れて、お互いに助け合って学習すること!

  ・技の組み合わせ方を工夫できるようにすること!

〇器械運動『鉄棒運動』の単元構成例(5時間扱い)

 グループを固定し、単元の最後に鉄棒パフォーマンスに挑戦!

〇室内鉄棒について

いかがだったでしょうか?鉄棒運動は、どうしても「できる」「できない」がはっきりしていて、苦手な子がアレルギーを起こしがちな種目です。しかも、個人の活動になりがちで、どうしても「できないからいいや…。」と諦めてしまう子も…。そんな状況を打破するために、「鉄棒パフォーマンス」を導入してみてはいかがでしょうか?今後、この単元構成を実現していくための、1時間ごとの詳細な流れ、そして効果的な関わりや声掛けの仕方などを書いていきます。

もし器械運動『鉄棒』の指導で「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!

この記事を読んでくださった方で、「指導案がほしいな!」と思ってくださった方はぜひコメントをください!私の実践でよければ、校内研や研究会で実践した指導案やそれに関わる資料を差し上げます。また、体育の研究授業や日常の体育でお困りのことがあれば、質問・相談、大歓迎です。体育の話は大好きなので、いつでもコメント欄へどうぞ!

それでは、また!

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