単元構成はなんとなくわかったけど、実際にどう1時間を作っていけばいいのかが分からないんだよね…。
リレーだけで1時間はきついかも…。だって、ずっとバトンパスの練習をしていても飽きてしまいそうだし…。
こんな人のための記事です。
4時間扱いで、チームの記録のの伸びと成長を感じられることを目指す『リレー』の単元。ここからは、1時間ごとの詳細な内容を見ていきましょう!
今日は、1/4時間目にフォーカスします!
この1時間で達成したいこと!
始めのタイムを計測し、記録する!
今回の単元で、課題意識をもつための大切な指標になります。確実に記録をして、学習カードにも1回目の記録を位置付けていきます。
減速のないバトンパスの受け渡し方を理解し、身に付ける!
今回の単元を通して、身に付けさせたい技能です。ここは、教えるべきところ!「正しい動き」や「タイミングの取り方」「練習方法」を先生の指示のもと練習させます。
それでは、具体的な1時間の展開を見ていきましょう!
1時間の展開例
①準備運動
体育係を中心に準備運動。
③準備運動2(主運動につながる運動)
運動会前に陸上運動『短距離走』を実施。その際に、正しい走り方を身に付ける運動をしています。それを準備運動として行います。
③主運動Ⅰ(リレー)
タイム計測!
今回の単元は、チームを固定して実施するので、チームわけがとても重要!走力に差が出ないように、運動会でタイム計測した記録をもとに、偏りがないように先生がチームわけをします!
1チームの人数があまり少なすぎるとリレーの面白みがないし、多すぎると練習でお客さんが出てしまう…。ということで、1チームの人数は、6~8人くらいがちょうどよいと思います!
今回は、第1回ということで、タイム計測と同時に、チーム対抗戦を実施!
「やったー!一位だ!」「負けて悔しい…」「あのチームに勝ちたい!」そんな思いをもたせます!それが、この単元を通してのモチベーションにつながります。
私は、最初の競争が終わった時にいつも語る内容があります!
「日本ってリレーの強豪国なんだよ!オリンピックでアメリカを抜いて銀メダルをとったこともある!でもね。100m走だったら、アメリカの選手がたくさん決勝まで残る中、日本人はほぼ決勝に残れない…。記録的に見ても、アメリカの選手の方が単純な足の速さは上。どうして日本は、アメリカに勝てたんだろう…?
その秘訣は、バトンパスなんだ!日本選手は、ほぼ100mをほぼ10秒で走る!なのに、100m×4のリレーの記録は、37秒台!計算がおかしいと思わない?この秘密は、バトンパスにあるんだよ!バトンパスでスピードを落とさないようにもらえることができれば、足の速さで勝てない人たちにも、勝つことができる!リレーっておもしろんだよ!」
④交流
*今回は、導入の1時間ということで、交流はなし!
交流は、交流するための土台がないと、ただの水掛け論になってしまいます。導入の1時間では、きちんと身に付けるべき技能を教え、2時間目以降からはそれを土台として、「できているかどうか?」「その技能を身に付けるためのコツ」について交流していきます!
⑤主運動Ⅱ(リレーの技能を教える!)
技能のポイントは、「減速のないバトンパスの受け渡し方」!それができるための動きを練習していきます!今回は、実際に先生がお手本を見せながら、ポイントを説明。その後に、練習していきます。こうすることで、2,3時間目に自分たちでポイントを確認し、練習できるようにしていきます。
4チームで練習することを想定して場の設定を考えます。どのチームも本番を想定したトラックで練習できるように、右の図のようにしてみました!
①バトンの渡し方を確認する!
〇左手でもらい、右手に持ち替える!
【ポイントは…】
・左手の親指を上に向ける意識をもつと、手のひらが上を向いて受け取りやすい!渡しやすい!
・渡す人が「はい!」と声を掛けてから、受け取る人が手を出すようにするとスピードに乗って受け 渡しができる!
②受け取る人が、スタートするタイミング!
〇理想は、テイクオーバーゾーンを広く使って、トップスピードで受け渡しできる!
【ポイントは…】
・トップスピードになってから受け渡しできるために、どのタイミングでスタートしたらいいかを見極める!
よくやるのは、目印を付けますよね!どこでスタートしたら遅すぎず、早すぎず、ちょうどいいタイミングでスタートできるかを練習で見つけていきます!そして、記録会でも、実際に目印を使用して、ベストのタイミングで受け渡しできるようにします!
⑥整理運動
怪我や体調不良がいないかを確認します。
⑦振り返り
運動量は大切ですが、「思考・判断・表現」も大切にしていくために、必ず振り返りの時間を確保します。
今回は、「学びに向かう力」を見ていきたいので、「『これからの学習でどんなことを目標にするのか?』『そのために、どんなことを頑張ろうと思っているか?』について書けるといいね!」と各観点を示します。そうすると、書くのが苦手な子も、「それについて書けばいいのか…」と書き始めることができます!
評価について
今回は、1/4時間目ということで、「学びに向かう力、人間性」を中心にみていきます。
【観察】練習に取り組む態度、意欲
C…練習に参加できていない B…練習に参加している A…意欲的に練習に参加している
【学習カード】振り返り
C…これからの目標が書けない B…これからの目標や頑張ることが書けている
A…これからの目標や頑張ること、思いがより具体的に書けている
「陸上運動『リレー』② 1/4時間目【6年6月】」のまとめ
それでは、まとめです。
いかがだったでしょうか?次の時間は、今回教えた技能をもとに、自分で試行錯誤したり、友達と見合ったりしながらバトンパスを磨いていきます。だからこそ、1時間目では、「自分たちのグループの記録をもっと上げたい!」「もっと速くなるためにはどうしたらいいんだ?」という想いを引き出したいですね。次は、2/4時間目にフォーカスします!
もし「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!
それでは、また!
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