陸上運動『リレー』①~単元をどう組もう?~【6年生6月】

運動会が終わった…。さあ、クラスでの体育を再開しないと…。

運動会では、学年の先生に任せきり…。久しぶりに体育をしないといけないから、何をどうやるのか不安だな…。

こんな人のための記事です。

運動会が終わって、久しぶりのクラス体育。私は、単元を入れ替えてリレーをすることが多いです。理由は、運動会の熱がまだ残っていることと、トラックの線が残っていること。子どもたちの学び合いもできるので、久しぶりの体育にはぴったりな単元です!

『陸上運動『リレー』①~単元をどう組もう?~【6年生6月】』のまとめ

〇この単元で達成したいこと

 ・減速のないパトンパスの受け渡し方を理解し、その技能を身に付けること!

 ・自分のグループの記録に挑戦する活動を通して、学び合う楽しさを実感すること!

〇陸上運動『リレー』の単元構成例(4時間扱い)

 チームを固定し、1時間目から4時間目へとタイムの伸びを実感できるような単元に!

〇(中心技能)減速のないバトンパスの受け渡し方

この単元で達成したいこと!

学習指導要領では…

(1)知識及び技能

(1) 次の運動の楽しさや喜びを味わい,その行い方を理解するとともに,その技能を身に付けること。
ア 短距離走・リレーでは,一定の距離を全力で走ったり,滑らかなバトンの受渡しをしたりすること。
 [例示]
○ いろいろな距離でのリレー(一人が走る距離40~60m程度)
・ テークオーバーゾーン内で,減速の少ないバトンの受渡しをすること。
◎ 運動が苦手な児童への配慮の例
・ リレーで,減速せずにバトンの受渡しをすることが苦手な児童には,「ハ
イ」の声をしっかりかけたり,バトンを受ける手の位置や高さを確かめた
り,仲間同士でスタートマークの位置を確かめたりするなどの配慮をする。

(2)思考力、判断力、表現等

(2) 自己の能力に適した課題の解決の仕方,競争や記録への挑戦の仕方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。

(3)学びに向かう力、人間性等

(3) 運動に積極的に取り組み,約束を守り助け合って運動をしたり,勝敗を受け入れたり,仲間の考えや取組を認めたり,場や用具の安全に気を配ったりすること。

【体育編】小学校学習指導要領

これを踏まえて、

〇減速のないパトンパスの受け渡し方を理解し、その技能を身に付けること!

〇自分のグループの記録に挑戦する活動を通して、学び合う楽しさを実感すること!

この2つが達成できるできるように単元を構成していきます。

雄剛
雄剛

それでは、具体的にどんな単元構成にしていくかを見ていきましょう!

陸上運動『リレー』の単元構成例(4時間扱い)

雄剛
雄剛

おおまかな流れは、チームを固定し、1回目にタイム測定。その後、その記録を更新できるようにチームで取り組み、伸びを確かめながら学習していく流れです!

【1時間目】

第一回目のタイム計測!

そして、バトンの受け渡し方の指導。どんな技術を教えるかは、のちほど。

【2・3時間目】

バトンの受け渡し方の練習。

子どもたち同士でどうしたら記録が上がるかを分析し、教え合う活動。

【4時間目】

最後のタイム計測。

1時間目と比較して、自分の成長を確かめます。

雄剛
雄剛

リレーなので、競争という要素を入れると盛り上がります。ただ、4時間毎回競争を入れてしまうと、どうしても勝つチームと負けるチームが固定化して、モチベーションの低下に…。あえて、競争するのは1,4時間目に限定し、2,3時間目は自分のチームの過去の記録と勝負するようにします。

(中心技能)減速のないバトンパスの受け渡し方

リレーってどうしても、競争が楽しくて、ただただチームを変えながら何度も勝負しておしまい…になってしまいがち。「減速のないバトンパス」にもっと意識をもたせて練習出来たらいいんだけど…

雄剛
雄剛

私は、最初の競争が終わった時にいつも語る内容があります!

「日本ってリレーの強豪国なんだよ!オリンピックでアメリカを抜いて銀メダルをとったこともある!でもね。100m走だったら、アメリカの選手がたくさん決勝まで残る中、日本人はほぼ決勝に残れない…。記録的に見ても、アメリカの選手の方が単純な足の速さは上。どうして日本は、アメリカに勝てたんだろう…?

その秘訣は、バトンパスなんだ!日本選手は、ほぼ100mをほぼ10秒で走る!なのに、100m×4のリレーの記録は、37秒台!計算がおかしいと思わない?この秘密は、バトンパスにあるんだよ!バトンパスでスピードを落とさないようにもらえることができれば、足の速さで勝てない人たちにも、勝つことができる!リレーっておもしろんだよ!」

バトンをもらうのは、右手?左手?問題…

教える人によって違いますが、結論はメリット、デメリットを踏まえた上で、どちらかに統一すればよい!

【右手でもらう】

 ・最大のメリットは、多くの子の利き手である右でもらうことで、バトンの取り損ないを防ぐこと。

 ・デメリットは、走者が背中側から走ってくるので、見えづらいこと。

【左手でもらう】

 ・メリットは、走ってくる走者が見えるので、心の準備がしやすいこと。

 ・デメリットは、多くの子が利き手とは逆の手でもらうので、バトンをつかみ損ねることがあること

雄剛
雄剛

どちらにもメリット、デメリットがありますが、私は最近、走者をしっかり見て準備できる「左手でもらう」を選択しています!

 

減速のないバトンパスの受け渡し方で身に付けるべきポイント!

〇スピードに乗った状態でバトンをもらえるように…

 ・受け手は前を見て、「はい!」と声が聞こえるまで手は出さない!

 ・テイクオーバーゾーン内でスピードに乗ってもらえるように、スタートするタイミングを調整する

 ・左手でもらったら、右手に持ち替えて走る!

 ・渡す人は、渡すタイミングで「はい!」と声を掛ける!

「陸上運動『リレー』①~単元をどう組もう?~【6年生6月】」のまとめ

それでは、まとめです。

『陸上運動『リレー』①~単元をどう組もう?~【6年生6月】』のまとめ

〇この単元で達成したいこと

 ・減速のないパトンパスの受け渡し方を理解し、その技能を身に付けること!

 ・自分のグループの記録に挑戦する活動を通して、学び合う楽しさを実感すること!

〇陸上運動『リレー』の単元構成例(4時間扱い)

 チームを固定し、1時間目から4時間目へとタイムの伸びを実感できるような単元に!

〇(中心技能)減速のないバトンパスの受け渡し方

いかがだったでしょうか?次回からは、この単元構成を実現していくための、1時間ごとの詳細な流れ、そして効果的な関わりや声掛けの仕方などを書いていきます。

もし陸上運動『リレー』の指導で「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!

それでは、また!

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