前時で教える技術は、教えた!教えてしまったから、あとはできることはないのかな…?
技術を教えてたから、あとは走り込むだけ!でも、1時間ずっと走りっぱなしはちょっときついなぁ・・・。それだと、子どもたちの集中力も続かないし。
こんな人のための記事です。
3時間扱いで、タイムの伸びと自分の成長を感じられることを目指す『短距離走』の単元。速く走る技術を教えた後の2時間目をどうするか。次の時間には、最後のタイム計測。ここで、「走り方を意識したらタイムが上がった!やったー!」を実感させたいので、2時間目にどれだけ技術を自分のものにして、走りを変えていくかが大切になってきます。
今回は、2/3時間目にフォーカスします!今回は、「走り方」に注目させ、動画で撮影したり、見合ったりする活動をメインに授業を組み立てていくので、あえて体育館で行います!
この1時間で達成したいこと!
自分に必要な技術を判断し、練習方法を工夫しながら取り組むことができる!
今回の単元の中で、「思考・判断・表現」を重視するパートです。自分の走りを磨いていくために、何ができていて、何が足りないのか、そして、足りない部分を補うためにどんな練習を選択するのか…。そこを考えられる授業の作りにしていきます。
前時で学習したバネを生かした走り方ができる!
上記の「思考・判断・表現」を生かしながら、バネを生かした走り方の技術を身に付けていきます。
それでは、具体的な1時間の展開を見ていきましょう!
1時間の展開例
①準備運動
体育係を中心に準備運動。
③準備運動2(主運動につながる運動)
前時の「主運動Ⅱ」で行った運動を、準備運動として取り入れます。確認したい方は、下から確認してみてください!
③主運動Ⅰ(短距離走)
バネを生かした走り方で壁まで走ってみよう(20~30m)!
Ⅰ.スタートを意識して
スタートでも、前掲したまま足の入れ替えを意識させます。「片方の足が付いた時には、もう片方の足は上がった状態!」その入れ替えを意識させ、スピードに乗ってきたら体を起こしていきます!
④交流
バネを使った走り方ができている子をお手本にして、よさを交流しよう!
お手本に、どんな子を選ぶかがとても重要になってきます!「何を気付かせたいか?」が明確になると、どの子を選んだら学習効果が高いかが見えてきます。
気付かせたいポイントは
★片方の足が付いている時に、もう一方の足の膝が腰くらいまでしっかり上がっているか!
お手本の子が走った後に、見ていた子に何が素晴らしかったかを発表させます。いろいろと、出てくるとは思いますが、気付かせたいポイントは、上のポイント!
もし、気付かせたいポイントが出てこない場合は、見るべきポイントを限定していきます。
「前回は、足の使い方を練習したね!○○さんは、足の使い方が上手だから、何が上手なのかに
注目して見てみよう!」
そんなふうに声を掛け、見る視点を与えましょう!
⑤主運動Ⅱ(交流で確認したポイントができているかを見合いながら走る!)
2人組を作り、交流したポイントができているか見合いながら走る!
一人は走り、もう一人は横から見ます。注目すべき点は、
★片方の足が付いている時に、もう一方の足の膝が腰くらいまでしっかり上がっているか!
見るポイントを限定してあげることで、教え合いが有効にできるようにします!見るポイントが定まらないと、何を教えていいかわからないまま終わってしまうペアが出てきてしまいます…。
できていない部分があれば、準備運動②で練習した動きに戻り、確認するように声を掛けます。
あえて体育館での練習にしているので、ペアで動画をとると走りを分析しやすくなりますね。
*陸上系では、動きが速すぎて動画をとっても分析しづらいことも…。スローにしても一瞬で終わってうまく分析できないことがあるので、事前の確認が必要ですね。
⑥整理運動
怪我や体調不良がいないかを確認します。
⑦振り返り
運動量は大切ですが、「思考・判断・表現」も大切にしていくために、必ず振り返りの時間を確保します。
今回は、「バネを生かした走り方の習得」を目的にしたので、「何がうまくいったのか」「何がうまくいかなかったのか」「次回は、どんなことを気を付けていくのか」という観点で書いていかせます!
評価について
今回は、「思考・判断・表現」をメインにした1時間なので、「思考・判断・表現」を中心にみていきます。
【観察】
C…動きを分析できていない B…動きを分析して、改善しようとしている
A…お互いの動きを分析しながら、試行錯誤して練習している
【学習カード】振り返り
C…走りの分析について書けていない B…走りを分析し、次に何を意識するか書けている
A…走りを分析し、次に意識すべきことを具体的に書けている
『『陸上運動『短距離走』③ 2/3時間目【6年4月】』のまとめ
それでは、まとめです。
いかがだったでしょうか?次の時間は、最終の3/3時間目。運動が苦手な子でも、1/3時間目よりもタイムが伸び、「前の自分よりも成長した!ぼくもできるんだ!」ということが実感できるような時間にできればと考えています。
もし「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!
それでは、また!
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