【体育の授業作り】体育にも授業の型がある?

体育の授業っていまいちどう組み立てたらいいのかわからないんだよな…。

例えば、鉄棒…。1時間あっても、鉄棒だけを1時間やり続けるのはきついだろうし…。どんなふうに授業を組み立てていったらいいのかな?

こんな人のための記事です。

体育を始めとした技能教科って、教科書がない分、授業をどう組み立てていくかは先生次第。だからこそ、楽しく深まる授業にもなれば、やり始めが最高潮でだんだん飽きてしまう授業にもなります。

算数には、オーソドックスな型がありますよね。問題があって、そこから子どもたちが既習を生かして考え、交流する…。そして、適用問題、まとめ、振り返り。この型にあてはめていけば、算数のほとんどの授業はできます。実は、体育も一緒。オーソドックスな体育授業の型を1つもっておくと、だいたいの授業に応用することができるんです。

『【体育の授業作り】体育にも授業の型がある?』のまとめ

①準備運動Ⅰ(準備体操)

②準備運動Ⅱ(主運動につながる運動)

③主運動Ⅰ(メインになる活動)

④交流

⑤主運動Ⅱ

⑥整理運動

⑦まとめ・振り返り

雄剛先生
雄剛先生

それでは、実際に体育のオーソドックスな型を見ていきましょう!

①準備運動Ⅰ(準備体操)

よく行われるのは体育係が前に出てきて、「1,2、3,4…」とやる準備運動ですね。最近は運動前には「動的ストレッチ(体を動かしながら、大きな可動範囲で関節を動かすストレッチ)」の方が、怪我を予防し、パフォーマンスを上げると言われています。体育の研究授業でも、音楽をかけながら先生主導で動的ストレッチを入れている準備運動が主流になりつつあります!

雄剛先生
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私のクラスでは、あえて体育係を中心に行っています。私のねらいの一つが、「体育を通して自治的なクラスを作る」ことにあるからです。担任のねらいによって、より効果が高い方を選んでいきたいですね!

②準備運動Ⅱ(主運動につながる運動)

ここからは、その時間に取り組む主運動(メインになる活動)につながる運動をしていきます。

例えば…

【主運動が跳び箱のかかえ込み跳び】

〇跳ぶ感覚を身に付けさせたい ⇒ 馬跳び、うさぎ跳び、脚を閉じたうさぎ跳び・・・など

〇腕支持の感覚を身に付けさせたい ⇒ かえる倒立、かえるの足うち、平均台で横跳び

その時間にできるようにしたい技のポイントを、ここで経験させるんだ…!

③主運動Ⅰ(メインになる活動)

まずは、やってみる場。最近は、体育ではもともと「個別最適な学び」をどんどん導入されていました。ここでは、個人の課題に合った練習ができるといいですね。そのためには、個々の段階に合わせた場の設定が大切です。

【主運動が跳び箱のかかえ込み跳びの場合】

〇跳ぶのが怖い子 ⇒ 平均台を横に跳び越す ⇒ 跳び箱を横跳び越し

〇横跳び越しから片方の手を挙げさせる

〇真ん中に少し段差がある跳び箱

〇跳び箱3段、4段、5段(横)

〇跳び箱(縦)

雄剛先生
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運動が苦手な子でも、その子に合った「できた!」を体験できるようにしたいですね!

④交流

途中に交流タイムをとります。これは、単元や単元の中の何時間目をするかによって実施方法は変わります。

 【全体交流】【グループ内での交流】【選択した練習の場ごとの交流】

最近は、一人一端末の時代なので、動画も生かしながら「協働の場」を設定したいですね。

⑤主運動Ⅱ

最近、私はここをグループ活動の場にするようにしています。例えば、単元が鉄棒だったら、ただただ自分ができるようになりたい技を1時間やり続けるのは、肉体的にも精神的にもきついですよね…。そこで、③主運動Ⅰは、個別最適に自分の課題に取り組む時間。⑤主運動Ⅱはグループで活動する時間と、目的と活動内容を変えるようにしています。

【主運動が跳び箱のかかえ込み跳びの場合】

単元のゴールを「かかえ込み跳びを取り入れた跳び箱パフォーマンス」と設定します。主運動Ⅰはそれに向けた個人の技能を高める時間。主運動Ⅱは、グループで、パフォーマンスを作る時間。そんなふうにすると、意欲が持続して、「個別最適」と「協働」を両立することができます。

雄剛先生
雄剛先生

体育も、単元のゴールをどう設定するかがとても大切になってきますね!

⑥整理運動

怪我や体調不良がいないかの確認を忘れずに。

⑦まとめ・振り返り

体育でも振り返りを大切にします。体育で困ることの1つは、成績で「思考・判断・表現等」をどうつけるか…。なかなか授業の中で子どもの思考を見取るのは難しいですよね。そこで役に立つのが「振り返り」です!

雄剛先生
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振り返りの書かせ方は、こんど別の記事で紹介しますね!

『【体育の授業作り】体育にも授業の型がある?』のまとめ

それでは、まとめです。

『【体育の授業作り】体育にも授業の型がある?』のまとめ

①準備運動Ⅰ(準備体操)

②準備運動Ⅱ(主運動につながる運動)

③主運動Ⅰ(メインになる活動)

④交流

⑤主運動Ⅱ

⑥整理運動

⑦まとめ・振り返り

いかがだったでしょうか?体育もある程度の型があります。その時間でやるべきこと、身に付けさせたい力を明確にし、そのための手立てを型にはめていくことで1時間の流れができていきます。体育の授業作りで困っている方は、まずはオーソドックスな型にはめて考えてみてください。慣れてきたら、単元ごとにアレンジできるといいですね!今後、少しずついろんな単元での1時間ずつの授業を提案していきたいと考えています。もし「こんなやり方もあるよ!」「このやり方が効果的だった!」というアイデアがあれば是非教えてください。一緒に学んでいけたら嬉しいです!

それでは、また!

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